地震について考えよう

ここ10年程前から「何時きてもおかしくない」と言われている東海地震。日頃から海や河川で釣りをやっている我々がその最中に大地震と遭遇する可能性があります。ここでは万が一そのような事態に陥った場合の海や河川での予想被害、対処法などをまとめてみました。

・・・・予想被害・・・・
震度について

想定震度域

神奈川の揺れやすい地域
東海地震(マグニチュード8程度)が発生すると、静岡県、山梨県の一部では震度7となるところがあると予想されています。また、静岡県全域及び山梨県、愛知県、神奈川県、長野県、岐阜県の一部を含む広い地域では震度6強か6弱、それに隣接する周辺の地域では震度5強程度になると予想されます。東京都や三重県は、震度5強以下と想定されています。

左下図の神奈川県内の地域別揺れやすさをみると基本的に海岸線はゆれやすく、特に相模川周辺域や花水川周辺域などの河口域周辺がゆれやすいのがわかります。言ってみれば湘南、西湘エリアに存在するシーバスの有力ポイントはみな地震の際、ほかの地域よりを震度が大きいといえます。またそのような地域は液状化現象も起こりやすいでしょう。

津波の発生予想



1983年 日本海中部地震
秋田県八森海岸の津波
太平洋沿岸の広い地域に津波の来襲が予想されます。特に、伊豆半島南部、駿河湾から遠州灘、熊野灘沿岸及び伊豆諸島の一部では5mから10m、ところによってはそれ以上の大津波となるおそれがあります。相模湾と房総半島では、ところにより3m以上と予想されます。

ここで勘違いしてはいけないのが、3mの津波が発生した場合、海面から3mの高さ以上の場所にいれば難を逃れられるかと言えばそういうわけではありません。津波は海底の急激な上昇・沈降によって発生した海面の凹凸が波長の長い波となって海岸に伝わってくるものです。

仮に100m×100mの海底が3m隆起したとしましょう。100u×3m×1000kg=300トンもの水が押し寄せてくる現象です。通常の波と違い、その圧力のエネルギーが失われるまでどこまでも3mのまま押し寄せてきます。つまり海抜5mの砂浜にいてもやはり3mの津波を受けることになってしまいます。

液状化現象





1995年 兵庫県南部地震
大規模地震が発生すると、市街地で液状化現象が起こりマンホールが持ち上がりアスファルトから飛び出ているのをニュースで目にすると思います。海岸や河川ではどのような被害が想定できるのでしょうか。

まずは護岸や港は左上の写真のように崩壊してしまう恐れがあります。

次に砂浜での被害。画像や具体的な資料がないのであくまで想像ですが、海岸全体が水浸しになる可能性があります。また西湘エリア等のカケアガリが強い場所や大磯のような砂の下に岩礁帯がある場所などでは、泥水化した地盤そのものが数メートル以上斜面にそって移動する側方流動が生じたりします。

河川内ではやはり側方流動が生じる可能性があります。また河川周辺の地盤が沈下したり亀裂部分からは砂を含む水が噴出 (これを噴水、噴砂と呼びます) したりします。それと河川に架かる橋の橋脚部分が液状化でやられて、落橋の可能性があります。

地震の警戒宣言、津波警報について
気象庁等は東海地震に備え関東、中部、甲信越地域に地盤の歪み計などを設置し、事前の予知、警戒宣言の発令を目指しているのはテレビ、週刊誌などでもみたことあるとおもいます。しかし実際は左上図のようなプロセスを踏むため、観測データの異常を発見してから警戒宣言発令までは多くの時間を費やします。また我々アングラーが釣りをやっている時間は早朝や夜間が多く、情報機関の人々の就業時間とは異なる為、事前の警戒宣言はあまり期待できないと思っていたほうが賢明です。

次に津波警報ですが、これは大型地震が発生すると地域の防災センターが「地震が発生しました。津波に注意してください。」程度の放送はながれるかもしれません。しかし「津波が発生しました」という放送は期待しないほうがいいでしょう。ちなみに東海地震によって津波が発生した場合、湘南・西湘エリアまでの予想到達時間ですが、30分から1時間程で到達する可能性があります。我々アングラーは警報が発生してからでは非難に間に合いません。

対策と対処について
釣行時の地震対策については実際のところはたてにくいのが現状でしょう。各家庭では非常持ち出しバックなどの対策は必要でしょうが、釣行時にはそんなもの持って釣りができるわけではありません。通常言われているとおり家族との非常時の連絡方法、集合場所などは事前に決めておきましょう。そして釣行時、最も必要なのは「今日地震が起こるかも」とポイントに入る前に頭の片隅におくことです。

対処はとにかく海岸、河川からはなれることです。釣りをやっている最中は足場が舗装されていないことが多く、また波や川の流れなどを受けていると地震の揺れに対して鈍感になります。釣行時に揺れが大きいと感じた場合は本当に大きな揺れが起こっていると思ってください。液状化現象が起きた場合、4つ足でも何でもとにかく海岸、河川から避難することです。釣り道具は命があればまた買うこともできます。とにかく逃げろ!です。

そして家族のもとに戻る際、橋を渡らなくてはいけない場合は落橋していることも考えて徐行で渡りましょう。停電で橋を照らす外灯は消えていることも考えられます。落橋に気づきにくい環境です。また津波の襲来にも気を配りながら橋を渡ってください。

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